思った以上に利益が出たときに、考えておきたいこと

2019年2月11日

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利益がたくさん出て、思った以上に税金を払わなきゃいけなくなった時、経費をいつもより多めに使うことが節税対策の候補として上がってきます。経費にして大丈夫かどうかよりも、その経費が事業に活きてくるのか?という視点が大切です。

思った以上の利益が出たとき

思った以上に利益がでると、税金の額にびっくりすることってありますよね。

そんなとき、あれもこれも経費としたくなります。

なので、「これって経費にしても大丈夫ですか?」

と聞かれることがたびたびあります。

特に個人事業主の方は、国民健康保険料なども高くなります。なるべく税金を減らしたいという気持ちになって当然だと思います。

税法上の決まりは?

当然ですが、経費は事業に必要なものに限られます。

所得税法第37条にこのような決まりがあります。 以下は、一部抜粋です。
第1項
その年分の不動産所得の金額、事業所得の金額又は雑所得の金額の計算上必要経費に算入すべき金額は、別段の定めがあるものを除き、これらの所得の総収入金額に係る売上原価その他当該総収入金額を得るため直接に要した費用の額及びその年における販売費、一般管理費その他これらの所得を生ずべき業務について生じた費用の額とする。

長いですね。

要点をまとめると以下の2点になります。

① 売上原価その他収入を得るために直接要した費用の額

② 販売費、一般管理費その他所得を生ずべき業務について生じた費用の額

①はわかりやすいと思います。小売業で商品を販売しているのであれば、商品を仕入れて金額が必要経費になります。迷う点は、ありませんね。

問題は、②です。「所得を生ずべき業務について生じた費用の額」という点です。これだけを読むと、ちょっとでも事業に関係していれば、なんでも経費にできそうな気がします。

例えば、私が同業の友人とホストクラブに行ったとして、情報交換に非常に有効だったいえば経費になりそうです。ちなみに、ホストクラブには行ったことはありません。はまりそうでコワい(;^_^A

こういうのが、経費にできればオイシイですね。

視点を変えてみましょう!

でもちょっと考えてみてください。それって、事業に活きてくるお金の使い方でしょうか?

事業で利益を出していくためには、なんらかの投資は必要です。雑貨屋さんを営んでいれば、まず商品を仕入ますよね。これも立派な先行投資です。自分が売れると思った商品に投資しているのです。そしてその商品が売れたときに、売上という形で投資した金額を回収します。

このように事業をしていれば多かれ少なかれ、先行投資は必要です。それには、お金がかかります。よほどの大金持ちでない限り、そのお金には限りがあります。税金を払いたくないという理由だけで、経費を多く使ってしまし、将来の事業に投資ができなくなってしまうようでは、本末転倒です。

なので、事業に必要だけど高く躊躇していたというものであれば、買う価値があると思います。

従業員に還元なんていうのも、モチベーションアップになりそうですね。

まとめ

節税という言葉には、魔力があります。

節税になるから経費を使った方がいいですよ~と言われれば、私でも一瞬そうかなと思ってしまうことがあります。大切なのは、目先の税金をゼロにすることではなく、事業を続けていくことです。支出をする前に、本当に事業にとって必要なものかどうかを、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

編集後記

今日は、決算をしていました。この時期、決算が続くのでなんとなく気ぜわしいです。

わあ、雪だ!といいながら、長男は半そでで出かけていきました(;^_^A