素人の素朴な疑問にはヒントがたくさん
その業界の常識を知らないから気がつくことも、たくさんあります。どんな人の意見にも耳を傾けるのは大切だなあと思います。
京都のバレエショップ
京都に「ケイトウ」というバレエショップがあります。
バレエを習っている人の中では、わりと有名なお店です。
なぜか?
このお店でしか買えないトゥシューズがあるからです。
ケイトウのオーナーが、足を計測してその人にあうトゥシューズを選んでくれます。このオーナーかなりのこだわりを持っていて、わざわざロシアの工場で作ってもらっているそうです。
私も、ここのトゥシューズを愛用しています。
ケイトウの歴史
このオーナーは、ダンサーだったのか?
いえいえ、バレエとはかけ離れた感じのおっちゃんです(ごめんなさい💦)。
実はこのお店、もとは水着屋さんでした。
私が中学生くらいの頃からありました。その頃は、水着がメインで片隅に輸入物のトゥシューズやレオタードが置いてあるという感じでした。
じゃあ、なんでトゥシューズをメインで扱うことになったのかというと、それは、オーナーの素朴な疑問からでした。
「なんで、自分の足が痛くなるようなトゥシューズを履くのだろう?普通の靴と同じで、自分の足にあったものを履けば痛くならないんじゃないだろうか?」
その業界にいると当たり前の事に気が付かない
「自分の足にあわない靴を履くと足が痛くなる」
当たり前のことですが、その業界にどっぷり浸かっていると気が付きません。
バレエをやっている方からすると、「トゥシューズは痛いもの」という思い込みがあります。
だから、トゥシューズが痛くても、「そんなもの」だと思い込んで我慢します。
税理士業界にも同じことがいえる
その業界にいると当たり前のことに気がつかない。
これは、どの業界でもいえることだと思います。
私たち税理士も税務や会計という狭い世界で生きています。私たちの常識が常識でないこともたくさんあります。
だからこそ、私は、お客様からの素朴な質問を大切にしたいと思っています。
日本人は謙虚な方が多いので、質問の前に「こんな基本的なことを聞いて申し訳ないんですけど…」っておっしゃるのですが、全然そんなことはありません!
なんでも、遠慮なく聞いてください。
こちらも、はっと気がつき勉強させていただくことの方が多いです。
編集後記
今日は、仕事が早く終わったので、のんびりとした気分で過ごせました。