才能ある日本人バレエダンサーは、海外へ流出している!

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日本では、バレエダンサー=食べていけない職業ですが、海外ではきちんと食べていける職業です。才能のある若い子はみんな海外に行っています。それって、人材流出じゃないの?って思います。もったないない…

バレリーナの悩み

バレエの発表会の練習をしています。

ゲスト出演してくださる男性の先生と、雑談をしているときに、

「バレリーナは、25歳くらいになるとバレエを続けるかどうか悩む」という話になりました。

その先生が所属してらっしゃるバレエ団は、かなりレベルの高いバレエ団で、海外の有名バレエ団で活躍してらっしゃる方もおられます。それでも大半の子が辞めるかどうか悩むそうです。

何をしていても悩む年代ではありますが、

私も幼稚園から20歳ごろまでバレエを習っていた悩んだ経験があるので、彼女たちの気持ちはよくわかります。

悩む理由

辞めるかどうか悩むのは、日本人のレベルが低いからではありません。

むしろ、レベルは高くなっています。

私が学生だった20年ほど前は、海外のバレエ団で活躍する日本人は少なかったのですが、今はたくさんの日本人が活躍しています。

ロイヤルバレエの高田茜さん、パリオペラ座のオニール八菜さん、ボストン・バレエ団の倉永美沙さんなどなど、

みなさんとっても素敵です☆

優秀な日本人が海外に行く理由

バレエの本場が西洋だから

という理由ももちろんあるでしょうが、日本では食べていけないからです。

海外では、ダンサーは公務員であることが多いです。バレエは国の威信をかけた芸術なのです!

トップであるプリンシパルは、1,000万円以上はもらえます。世界的なスターということになれば、億を稼ぎ人もいます。プリンシパルだけではなく、その他大勢を踊るダンサーでも、生活はできるだけの収入が得られます。年金も一般人よりも早くもらえます(ダンサーは舞台で踊れる時代が短いので)。

一方、日本では、ダンサー=フリーターになっています。

出演料はもらえるけれど、チケットのノルマがあったり、トゥシューズ代がかさんだりと大変です。おそらく国民年金を払うことも難しいのではないかと思います。彼女たちに、年金などの知識がないことも問題です!

日本でなんとか食べていけるバレエ団といえば、Kバレエ、新国立劇場バレエ団くらいでは?と思います。

もったいない

バレエが芸術である以上、全員がプロになれるわけではありません。プロになるには、才能と努力が求められます。それは当然のこととして、世界で通用する技術や表現力があったとしても、日本で食べていくことは難しい現実は、悲しくなります。

もったいないなあと思います。

日本人に、バレエを観にいく習慣がなかったりとか、

バレエ⇒習い事⇒好きでやっているのだからお金がかかるのは仕方がないみたいな考え方もあるのかなあと思ったり。

どのようにしたらいいのかは、わからないけれど、この現状を変えることができれば、もっと才能のある若い子が育っていくのにと思います。

政治家は、法人税率を高くすると、日本企業が海外に逃げていくと言いますが、日本ではダンサーが食べていけないので、才能のある子はみんな海外に逃げて行っていますよ~

編集後記

昨日、熱を出した次男くん。朝は元気だったのですが、お昼すぎに保育園から電話があり、返品されてきました。なかなか、良くなりませんね。