プロの税理士ってなんだろう?
発表会でのハプニング
バレエの発表会で、ゲスト出演してくださった男性が、本番2日前に怪我をされて舞台を降板されました。
代役として同じバレエ団の方が来てくださいました。
その方と一緒に踊るパートナーは中学校の女の子で、男性と組むのは初めてでした。
初めて、男性と踊るというだけで、相当なプレッシャーなうえに、まだ10代の女の子です。かわいそう。
練習する時間は、発表会の前日と当日の2日しかありません。
しかも、床の都合でそのうち1日は、トゥシューズは履けず、トゥシューズを履いてまともな練習ができたのは、本番当日だけでした。
こんな悪条件にもかかわらず、パートナーの不安を上手に解消し、見事な舞台を見せてくださいました。
プロのダンサーってすごいなあと思いました。
プロのダンサーの実力
プロのダンサーと素人との間には、圧倒的な違いがあります。
技術が素晴らしいのはもちろんなのですが、やはり舞台で最高のパフォーマンスを見せてくれるのがプロのダンサーです。野球なんかでも、スター選手はここぞというときにホームランを打ちますよね。ここぞというときにしっかりと仕事をしてくれるのがプロですね。
税理士=税務のプロなのか?
「税理士」という肩書を得られれば、その日から税務のプロという目でみられます。
知識という面でとらえれば、一般の人よりも知識があるのでプロだと言えると思います。
でも知識だけであれば、会社で経理実務に携わっている人、資格はないけれど会計事務所で長年働いている人、国税庁の職員、大学で税務を専門としている人などなど他にもたくさんいます。
お金に関しては知っているということだけでアドバンテージがあるものですが、本当に、知識があるというだけでプロなのでしょうか?
税理士法
そもそも国家資格ですから、資格を持っている者だけに認められる仕事があります。
医者の資格のない人が医療行為をできないのと同じですね。
これは、税理士法2条に記載があります。
税理士法2条は長いので割愛しますが、簡単にいうと
他人に頼まれて①税務署類の作成②税務申告の代理③税務相談をすることです。
ちなみに、これは有償・無償関係がありません。
報酬をもらわなくても、資格のないものがこれらの業務を行えば、税理士法違反となります。
つまり、いくら知識があっても、資格がないと他人の税務書類を作ったり、申告代理をしたり、税務相談を受けてはいけないということになります。
厳しい言い方ですが、
税理士の資格がある=他人の税務署類や申告代理、税務相談ができる
ということだと思います。
税理士としてのプロの仕事ってなんだろう?
ダンサーであれば舞台の上で最高のパフォーマンスをすることとです。
税理士としてのプロの仕事って何なのか?
難しいなと思います。記帳代行や申告代理だけをしていたのでは、単なる業務代行になってしまいます。
開業したての頃は、税理士のプロの仕事=節税の提案をすることと考えていた時期もあります。
でも、手元にお金の残らない「節税」なんて意味がないという事に気がつきました。
今は、
プロの仕事=相手が独りでは解決できないこと(または解決するのに時間がかかること)を解決するお手伝いをすること
かなと思います。
独りでは解決できない事柄が人によって違うので難しいのですが、
数字を読むのが苦手ならば、読めるようにお手伝いすることですし、
独りで帳簿をつけることができないのであれば、帳簿が独りでも出来るようにお手伝いすることかなと思います。
相手の話をよく聞いて、何を求めているのかを拾い上げていくことができるのがプロということでしょうか?
40歳を過ぎているとはいえ、まだまだ人生経験も足りません。
日々、勉強ですね。
編集後記
今日は、研修に参加した後、買い物に行きました。仕事用のスーツですが、日用品以外の買い物を久しぶりだったので、いい気分転換になりました。