自営業の私はいつまで働くのか?

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自営業には、定年退職がありません。自分でいつまで働くかを決めることができます。高齢になって働くことに対しては否定的な意見もありますが、私は、できれば死ぬまで仕事は続けたいと思っています。

イチローの現役引退

先週のことですが、イチロー選手が引退を表明しましたね。

イチロー選手とは同世代なので、現役引退は感慨深いものがありました。

大学時代、脚光を浴び始めたイチロー選手の試合を観戦する機会があり、「あの人がイチロー選手かぁ」と思いながら観たことを思い出しました。

イチロー選手といえども、肉体的な衰えにはかなわない。生き物としての宿命にはどうやってもかなわないですよね。

税理士の平均年齢は65歳

税理士は、肉体労働ではありませんので、スポーツ選手よりも長く現役でいることができます。

事実、税理士の平均年齢は、とても高いです。2017年の調べでは、60代以上の税理士が半数以上を占めます。サラリーマンの定年退職が60歳~65歳ということを考えると異常に高いです。

これをどう捉えるのか?いい面、悪い面あると思います。

いい点

  • 知識さえあれば長く働くことができる。
  • 積み重ねた経験が役に立つ

悪い点

  • 業界自体の新陳代謝が進まず、時代遅れとなる
  • 若手が活躍できない

私はどう思っているのか?

若い頃は、そんなに長く働く必要はないんじゃないかなあと思っていました。

私自身も20代の頃は、できるだけ早く引退して悠々自適な生活が送りたい。ついでに不労所得なんかあると最高!と思っていました。

ブログで堂々と書くようなことではないですね(-_-;)

でも、今は180度違っています。

できれば、死ぬまで仕事をつづけたいと思っています。

なぜ、考え方が変わったのか?

「できれば働きたくない」から、「死ぬまで仕事を続けていたい」となんでこんなに考え方が変わってしまったのか?

税理士というオイシイ仕事の味をしめたのか?

決してそうではありません。価格競争も激しくなっていますし、税制も毎年変わります。社会の変化も早くなっていますし、勉強をしないとついていけません。楽をして儲かるオイシイ仕事ではありません。

決して楽ではないけれど、死ぬまで働きたいと思っているのはなぜか?

ブログを書くにあたってうーんと考えてみて思い当たったのが、専業主婦の経験でした。

大学卒業後に公認会計士の資格を取得したので、結婚までは監査法人という組織で働いていました。

有難いことに、それなりにお給料もいただいていました。当時の自分にその価値があったのかは、甚だ怪しいのですが、「自分で稼いだお金だ」という実感もありました。

それが、結婚を機に仕事を辞めて専業主婦になりました。

朝起きて、ごみを出し、ごはんをつくり、掃除をして、洗濯をして、買い物に行ってまたご飯を作りと、エンドレスで仕事はあるわけですが、自分の力で生きている感じが全くしない…

家事も立派な仕事だと頭では思っていても、「養ってもらっている感」がぬぐえないのです。

その感覚は、年をとっても同じかなと思います。年をとったからといって、仕事をしないで家にひっこんでいると「自分の力で生きている!」という感覚がなくなるような気がします。

ましてや、平均寿命はどんどん長くなっています。仮に平均寿命が今と同じ80歳だとしても、65歳で引退すれば15年もあります。15年もぼーっと過ごしているなんて考えらない!ましてや、平均寿命が100歳になれば、35年もあります。35年間は長いなあと思います。

高齢で働くと迷惑になることも

ただ、一つ考えておかないといけないことがあると思っています。

今は、母とふたりですがあくまでも個人事務所です。そして、顧問契約が主体です。

私が高齢になって今と同じ働き方をしていれば、顧問先に迷惑をかけてしまいます。

後継者を育てるか、だれか引き継いでもらう人を探しておくか、仕事のやり方を変えてしまうか。

いずれにしても、移行にはそれなり時間もかかるでしょうから、そのあたりも早くから考えておく必要があるのかなあと思っています。

まとめ

私は、長く働きたいと思っています。

ただ、仕事に関しての考え方やスタンスは、ひとそれぞれです。若い時に十分働いたし、老後はのんびりでもいいですし、何もしないのは時間をもてあますからなるべく長く働くでもいいと思います。

いろんな生き方・働き方ができるような世の中であればいいなとおもいます。

編集後記

事務所を建替えるので、週末は荷物の整理をしていました。引っ越しって大変ですね。