個人事業主が知っておきたい税金の支払い時期

2019年3月26日

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次から次へと税金の支払いがくる!とパニックにならないように、税金の種類と支払時期をまとめました。この記事は、個人事業主の方を対象としています。

税金は痛い

先日、税金を払わないとお金は貯まらないという記事を書きました。

https://www.naowakayama.com/to-save-your-money-you-should-pay-tax/

でも税金の支払いは痛いものです。

個人事業主が税金の支払いが痛いと感じる理由は2つあると思います。

1つ目は、一括払いで払わないといけないので、たくさん取られた気持ちになる。

実は、会社員もたくさん税金を払っているのですが、毎月お給料から少しずつ差し引かれているので、それほどの負担感はありません。

2つ目は、いろんな税金の支払いが次から次へとやってくるので、年がら年中、税金を払っている気持ちになる。

人間先が見えないと必要以上に不安に陥りますが、心構えができていると不安は少なくなります。

少しでも心やすらかな年末を過ごせるように、個人事業主に関連する税金の種類と支払時期をまとめました。

どんな税金があるの?

確定申告の時期に払う所得税にばかりに目がいきがちですが、実は他にもたくさんあります。

ここでは税金を大きく3つのグループに分けて考えてみました。

第一グループ 儲けに対してかかるもの⇒入ってきたお金より多くの税金がかかることはありません。

  • 所得税:儲けにかかる税金で国へ払います。自分で計算します(確定申告)
  • 住民税:自分の住んでいる自治体へ払います。確定申告をもとに、地方自治体が計算してくれます。
  • 個人事業税:都道府県へ支払います。こちらも確定申告をもとに、地方自治体が計算してくれます。

第二グループ 預かっている税金を事業主が納めないといけないもの⇒基本的には、損も得もありません。

(説明の便宜上、預かっていると表現しています。厳密には、税金を支払う義務がある人は事業主です)

  • 消費税:いわずと知れた消費税。預かった消費税から支払った消費税を引いた額が納める額です。地方の取り分もありますが国へ支払います。
  • 源泉所得税:従業員を雇っていたり、税理士への支払いがあるとでてきます。他人の所得税をいったん事業主が預かり国へ支払います。預かっているので、プラスマイナスはないはずですが、いったん手元にお金が残っているので使ってしまいがちです。

第三グループ 所有に対してかかる税金⇒収入がないのに税金がかかります。実は一番怖いです。

  • 固定資産税:所有する不動産にかかる税金で、市町村へ支払います。自宅は優遇がありますが、事業用の土地建物は高くなります。不動産賃貸業をされている方は高額になりやすいです。
  • 償却資産税:車以外の事業用の固定資産にかかる税金です。賃貸の事務所内装や製造業の場合の機械装置にかかります。
  • 自動車税:車にかかる税金です。

第四グループ 税金じゃないけれど、考えておいた方がいいもの

  • 国民健康保険料:所得をもとに保険料が計算されます。高いです…
  • 国民年金:毎年一定額です。年金は最低額(基礎年金)しかもらえませんので、他に備えが必要です。

それぞれの支払時期は?

それぞれの支払時期は以下のようになります。

ほぼ毎月何かの支払いがありますね。何もないのは4月くらいですが、確定申告で税金を払った後なので、ショックから立ち直れない時期かもしれません。

一番金額の大きな所得税と消費税の支払いが3月ですので、心の準備をしておくとショックが少なくて済むかもしれませんね。

編集後記

今日は、自宅で年末調整の事務作業。

長男は、半そでで雨の中、元気に帰ってきました。あっぱれ!