源泉徴収票の再発行依頼が多い気がします。

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数年前の源泉徴収票の再発行依頼が数件ありました。進行年度のものは、よく言われるのですが過去のものは珍しいです。推測ですが、マイナンバーで照合をしやすくなっているのかなあと思います。

今年、多かった問い合わせ

 「過去の源泉徴収票をもう一度発行してください」

私が顧問をしている飲食店で学生時代にアルバイトをしていた方から依頼です。

今年は、こんな依頼が数件ありました。

なぜこのような依頼がくるのか?

進行年度は割と依頼されるのですが、過去のものはあまり言われることがありませんでしたので、理由を聞いてみました。すると現在、お勤めしている会社の人事または経理部から依頼されたとの事でした。

年末調整で対象となるのは、1月~12月の給与です。前職がある場合は、入社時もしくは年末調整時に前職分の源泉徴収票も提出し、現在の会社が前職分もあわせて年末調整を行います。

学生さんで3月までアルバイトをしていて、4月から就職した場合は、アルバイト時代の源泉徴収票を会社に提出する必要があります。

実務的には、意外と難しいです。

理由は、

源泉徴収票を提出する側の新社会人は、税金に対する意識が低いことが多いからです。

私も、退職があった場合は、次の会社に提出してくださいねとお伝えしているのですが、実際に提出しているかまではわかりません。

なぜ提出していないのが会社にばれるのか?

学生さんの税金に対する意識が低いのは、今にはじまったわけではありません。過去、ずっとそうです。

じゃあ、なんで今年は多かったのか?

私が「源泉徴収票」を発行し忘れた?

一瞬ドキリとしましたが、履歴をみると発行していました。

じゃあ、考えられる可能性は、2つです。

・会社に税務調査が入って前職の源泉徴収票のことを聞かれた

もしくは

・市役所からの問い合わせ

給与を支払った場合は、その方が住んでいる市町村に給与をこれだけ支払いましたよという報告をする義務があります。アルバイト代を支払った事業主も、新しい就職先も市役所に報告します。なので、新しい就職先で、前職分がなければ辻褄が合わなくなってわかります。

ここから先は、私の肌感覚なのですが、市役所の税金に対する意識は年々高くなってきています。

住民税の特別徴収(住民税を給料から差し引く)も数年前から徹底されていますし、給与支払報告書の提出もうるさくなっています。さらには、償却資産税も年明けに税理士宛てに書面が届き「今年もご協力お願いします」と書いてあります。

どこの市町村も税収が厳しくなって必死なのか?マイナンバーが導入されて照合がしやすくなっているのか?

税金というとすぐに税務署を思い浮かべますが、実は市役所もあなどれません。

編集後記

昨日は、午前中にPTAの用事で学校に行ったあと、決算説明へ。わかりやすさを目指して、細かい数字を省きA4一枚の説明資料で勝負してみました。